作曲家・富山優子 音に言葉

日々之音楽・思考・言葉

5/17吉祥寺MANDA-LA2 『みずうみ』お披露目ライブです。

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昨年からご一緒させてもらっているギタリストの樋口裕志さんと
新ユニットとしてミニアルバムを制作しました。

『みずうみ』

1. [kaite]
2. In The Sun
3. みずうみ
800円(税込)


ジャケットが出来たらお見せしますね。
下記のライブから販売します。いろんな人に聴いてほしいです。
よろしくお願いします◎

 

2017年5月17日(水)
吉祥寺MANDA-LA2



開場 / 開演
18:30 / 19:30

出演
みずうみ / 弱者同盟 / Lee,Jun&Tincan

料金
2,200円 + 1drink order

予約・お問い合わせ
吉祥寺・MANDA-LA2
東京都武蔵野市吉祥寺南町 2-8-6 第18通南ビル地下
0422-42-1579

永続する、存在しない存在への思慕 ~Eternal longing for nonexistent existence.

いっそのこと全て薙ぎ倒してくれればいいのに、という願望と
どこまでも優しくあってほしい、という我儘は
軽々と頭の中で共存する。

 

アンドレス・ベエウサエルト

 

マイ・ブラッディ・バレンタイン

 

Saudade=郷愁、憧憬、思慕、切なさ、と訳されるそれは、
行っていない場所や過ごしていない時間や出会っていない人々にも適用される。

永続する、存在しない存在への思慕。

置いてゆかれたSaudade。隣の芝生とも言う。

 

訥々としたリズムに千変万化のハーモニーを乗せて歌うミナスの人々は、どのようにその音楽言語を獲得したのだろう。ミルトン・ナシメントトニーニョ・オルタ、クリストフ・シルヴァ、イヴァン・リンス、そして上記のアンドレス・ベエウサエルト。近代フランス音楽のG.フォーレにその源流を垣間見るような気もするけれども、もっといびつで淡いが輪郭はハッキリした陽射しを感じる。それは楽器の音色と打楽器の働きによるものが大きい。

Wake up, wake up, a beautiful morning.

緑まぶしい季節。空気を吸うだけで気持ちがよい。
陽射しもうつくしい。

 

昨年末にも一緒に演奏したKIJIMA SOUND SYSTEMに、今度は曲数多めでゲスト参加します。ゴールデンウィークの入り口に、よろしくお願いいたします☆☆

 

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4月28日(金)
江古田buddy

OPEN 18:00 / START 19:00

■一般:¥2500 / 学割:¥1500 ■+1ワンドリンクオーダー:¥600
*中学生以下無料

■出演
anna mirrors
Vo&Gt:タッチ

処女A
曼荼羅P 他

KIJIMA SOUND SYSTEM
Vo&Pf:富山優子
Dr:永田真毅(在日ファンク)
Vo&Fiddle:大渕愛子(ハモニカクリームス)
Gt:大橋大哉(橙)
Gt:佐藤真一(ケバブジョンソン)
Ba:若山隆行
Perc:清水博志(東京ホームランセンター)
Key&cond:永田壮一郎

■DJ
レコード水越(suppa micro pamchopp)

http://suppasuppa.web.fc2.com/

YouTube 『KIJIMA SOUND SYSTEM』

 

江古田buddy
東京都練馬区旭丘1-77-8 双葉会館B2F
TEL:03-3953-1152(15:00~)

ありがとうございました 3/10富山優子トリオ+1 @Doppo円形劇場

立ち見も出る大盛況、満員御礼ありがとうございました!

 

【セットリスト】

1.Click,Flick,Days

2.よろこびの種

3.羊は列車から降りて

4.ホントのワ・タ・シ

5.Realite~レアリテ

6.揺り舟

7.永遠を観る子供たち

8.みずうみ(樋口・富山の合作)

enc.Walkin', Walkin Dream

 

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お客様の真ん中で演奏する円形劇場は、演奏者同士の距離が近くて面白かったです。

ベース:上田哲也
ドラムス:よしじまともひと
ギター:樋口裕志

 

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樋口さんとの合作曲『みずうみ』では、ギターを弾きました。

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ひさびさ対バンのtaika(バンド)は、ゴリゴリに熱い演奏を聴かせてくれました。バンドとしてかっこいいし、リハからベースのDaniさんの高い音響知識を随所に感じてしまった。今度Daniさんのスタジオに遊び行こう。

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終演後、撮影のため、taikaのピアノ・高橋在也さんとピアノの所に二人で座ったら最後、始まるセッション。隙あらばってかんじの我々です。『おおグリーン』の連弾語りを楽しみました。弾きながら主旋律を歌いながら所々対旋律に移りながら人とハモるのは難しい。頭つかった。在也さんも歌ってた。ありがとう。

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一緒にやってくれるよしじまさん、上田さん、いつもありがとうございます。
またやりましょう!

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3月8日 i only said~だんだん遠くにうする

今日は岡山のおばあちゃんの命日。亡くなってから丸3年が経ちました。

自分と精神的に近しい従兄弟と、おばあちゃんトークをする。こうやって記憶を強化しないと、どんどんいなくなってしまう。

 

おばあちゃんは本当に多趣味で、常に能動的に生きた人だった。裏千家茶道の教授やコーラス、華道、一時期は社交ダンス(!)まで、どれも自分から取りにいく体験型の趣味で、しかも”生き延びるための生活”と直接は関係しない。これ最近、歌人穂村弘の本を幾つか読んだ中で共通して書かれていたことなんだけど、”生き延びる”と”生きる”の違い。”生き延びる”は、生命を継続するための健康や資源の確保を優先させること、”生きる”は…なんだろう、「それではない」としか言えないんだけど、いわば”文化”に相当する分野なのかな。

 

おばあちゃんは生活の中でも面白くて、例えば100g=1,000円もする肉(特売なら100g=100円未満で買えます)を少しだけ食べるとか、せっかく生食できる新鮮な刺身用サーモンを軽く炙って食べるとか、自分でも「もう年寄りなんだから良いものを少しだけ食べたい」って言ってたけど、そんなふうに生命維持の食事分野でも遊びが感じられて、「生き延びるための食事」だけでは嫌だったんだなってことを晩年知って驚愕したことがあった。

 

おばあちゃんは早くに夫も両親も看取り、東京に出てきてしまった子供とも離れて一人でやってきて孤独だったろうけど、自分で好きに自分の生活を作ってやれてた所が本当に、強いしかっこいいなぁと改めて思っている。孤独な晩年…ほんとマジで他人事じゃないんだけど、”生きる”ことを生きていればそんなに寂しくもないのかな、ってちょっとした期待は持っている。