作曲家・富山優子 音に言葉

日々之音楽・思考・言葉

緑の樹

5月25日
はれ からっとした

授業 練習 体が辛いときは寝て治す。


本当に、自分にとって必要なものを考えていれば自然と、厳選されてただ一つのものが残るような気もするがそうでもないような気もする。ときに見当違いな選択をしたり、目新しさに軽率に飛びついたり、些細なことで拗ねて離れていったり、大切にしたかったものを無駄に投げ捨てたりしつつ、出来ることなら正しいと信じられるものに近づけるよう、都度の結論を重ねていったとして、それでも無限の進路は広がっていて常に選択をせまり時には、選ばなかった「最上」であるかもしれないものを思って嘆くこともあるかもしれない。

そうこうしながら出来ることしか出来ない。選んでいるようで状況に選ばれている。いま演奏することしか出来ない、いま音楽を聴くことしか出来ない、いま考えることしか出来ない、いま考えることも出来ない・・・云々。

状況を選びながら状況に選ばれ、一体どちらが主体なのか、わからないわからない、と呟きながらいまそうしたいことは、まわりにある「選んだものたち」に淋しい目をさせることなく触れることだけ、それしかわからないことはわかっている。



上水に沿った緑道で木漏れ日を浴びながら、会わなくなって久しい人たちのことを思い出した。