作曲家・富山優子 音に言葉

日々之音楽・思考・言葉

映画てやつ

そもそも、表現活動一般に異様なほどの興味を持ち、尚かつそれらを逐一・律儀に・実践する性質の私である。
恥ずかしながら、今までも色々と首を突っ込んで来た。演奏に始まり、小説、演劇、作曲、指揮、朗読・・・恥も外聞も無く、縁があれば何らかの活動に関わって来た。
そんな私が、数日前から映画製作の短期講座に通っている。映像制作には、長いこと興味を持ちつつもなかなか手が出せずに居た。理由としては、まず人手がかかる。映画の規模にもよるが、1チームのスタッフが(最低規模でも)10人程度は必要だろう。次に金がかかる。撮影のために機材が必要だし、フィルム代やら現像代やらで金に羽が生えて飛んでいくだろう。オペラやミュージカルを想像すると良い。スタッフ、キャスト、道具、衣装、メイク、オーケストラ、コンサートホール・・・それら全てに¥マークが張りつけられているようなものだ。
そして時間がかかる。演劇も時間がかかるといえばそうだが、同じように、とにかく撮影前の準備でやることが死ぬほど多い。準備のためにほぼ全てを費やすといってもいい。ハリウッド級の映画であれば撮影前の準備に4〜5年かけるのは一般的なのではなかろうか。
等の理由からなかなか実現しなかった映画製作も、夏期短期講座のパッケージになっていれば容易に参加出来る。今夏を境に関わり続けるのだろうか・・・どうなんだろう・・・まず今は始まったばかりなので楽しいと思うことばかりです。プロット(あらすじ)も、一人で考えるのではなく複数で意見を言い合いながら作り上げているので、予期せぬ方向へと転がっていくものがたりをリアルで体験すると面白さにやみつきになります。バンドやりたい。

というのが最近のトピック。夜学なので、深夜に家へ帰ってきても興奮してなかなか寝付けずに、上がった精神を持て余し気味で困ります。こんな生活が、あと10日ばかり続きます。