作曲家・富山優子 音に言葉

日々之音楽・思考・言葉

レコーディング豆話 11月号用

毎月1枚、3曲入りのCDを制作しています。
いまのところ、第二集(10月号)までは順調なのです。
ところが、ここへ来て若干難航しています。

今回の収録曲に「かぞえうた」というタイトルの曲があって、
ピアノパートが結構複雑な演奏で、編集可能なポイントが皆無なため、
一曲を通して一発ノーミスで録らなくてはなりません。

何度録音してもうまくいかない。
殆ど曲が終わりかけの部分でミスをすると、本当に落ち込む。
ピアノで良かった、と思う。これが歌録りだったら、あっという間に喉が駄目になってしまうでしょう。
繰り返し、繰り返し、演奏をし続ける。録音物の精度を上げるためには、厳しくジャッジしないといけないのニャ・・・もうつかれた・・・スポーツの中で最も転ぶスケート選手も、練習では完璧な演技を何度も出しているんだろうなぁ・・・演奏も大変ニャ・・・薄れゆく意識の中で、ようやくオッケーテイクが録れました。


と喜んだのも束の間、11月号用に用意した新曲は、まさに出来立てほやほや、焼きたてアツアツ、であり、いまだに直しながらレコーディングの準備をしているのですが・・・



自分の曲が難しくて弾けない。



自分の曲が難しくて弾けないのは今に始まったことではありません、つまりレパートリーの中に、ピアノを弾きながら歌う形式で、この難易度は無いだろう、という難曲が幾つもあります。本来ならば二人でやっても結構大変な曲を一人でやることに意義を見いだしていた時期の曲もあります。
げんに第一集9月号の中に収録した「吾子(あこ)」という曲は、まともに人前で演奏出来るまでに約1年を費やしています。そこまでかけるのもどうかと思いますが、ひとまず、今回の新曲も難曲なのです・・・「自分の曲なんだから、弾けるように変えればいいじゃん」と思われるかもしれませんが、それでは作家としての自分が泣いちゃうよね・・・がんばります。



10月19日は、四谷天窓コンフォートのオーディションライブに出ます。出番は3番目、20時20分からです。四谷天窓のビルには幾つかフロアがあり、その日は別のフロアでもオーディションライブをやっているようです。私は、グランドピアノのあるフロアで演奏します。お待ちしています!


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2009年10月19日(月)

Open 18:30/Start 19:00

¥1,000(ドリンク別)

四谷天窓.confort
(http://www.otonami.com/comfort/schedule/0910.htm)
四谷天窓オーディションライブ

山岸由季/南山越次郎/パオン/富山優子

(富山の演奏は3番目、20時20分からです)
富山優子作品 第二集2009年10月号 販売します。



レコーディングは、まだまだ続きます。富山