作曲家・富山優子 音に言葉

日々之音楽・思考・言葉

12月号作成事情

もう月末です。月日の経つのは早いものです。
毎年きまって11月の後半を過ぎると先はあっという間で、気づけば正月の旨いもの三昧生活に突入します。



12月号に収録する曲を直したり録音したりしている最中です。
これには裏があって、こんかい収録しようとした新曲をボツにしました。落ち込んでいた時期に書いたせいか、導入部のうつくしさをドブに捨てるかのように、後半になるにしたがって暗く沈んでいく曲になってしまったので、ライブで演奏してもきっと会場が暗くなるだけでしょうからやめました。今は本棚の中で眠っていますが、もしかしたらやがて不死鳥のように新しく更に美しい曲へ生まれ変わるかもしれません。生まれ変わってくれることを願います。合掌。



今年の9月から、毎月1枚のCD作成シリーズを始めてから早や・・・3ヶ月?早やでもなかったか、そうか、まだ3ヶ月なんだね、と意外に思えるほど随分と密度の恋 もとい濃い 本年でした。なんて、もう既に年末モードの語り口じゃないですか・・・だけど心しておいたほうがいいです、おそろしいことに、11月の後半を回ると、年末までの道のりは驚くほど早いのです。紅白歌合戦の出場者も決まりました。



歌っていくうちに、声質が変わっていきます。(そしてなんとなく思ったのは、歌のうまい人は歌が好きで沢山歌っているうちに歌がうまくなるのだろうということ)少しずつ、バリエーションを体得していけていると実感することがあります。今までが余りにも頼りなく、盲目的で、指針も全く見えなかったというのもありますが・・・色々な音楽に触れ、色々な人々に触れたおかげで今、声という人間最強の楽器が変化していっているのだと思います。歌うのが面白いです。歌の表現を試すのが楽しいです。これも皆さんのおかげです。いつもありがとうございます。私の音楽を聴きにライブ会場へ足を運んでくださるお客様、応援してくれる友人、CDを買ってくださる方々、CDを置いてくださるショップの方々、音楽的アドバイスを下さる方、わたしは沢山の人に大事にされています。そうやって良くしてくださる方々に私から出来ることは、良い音楽を作ること・・・これしか出来ません。これからも一緒に生きていきましょう、というと大げさなようですが、たぶんそういうことなのです。年末に向けて一緒に走っていきましょう。



たたたと走ってまた駆け上がる。



12月は季節柄もあって、喜びに満ちたCDになりそうです。また追記します。たのしみにしていてください。