作曲家・富山優子 音に言葉

日々之音楽・思考・言葉

トーチソング

歌舞伎町の野外ライブは最高に面白かったです。
普段自分が遊びに行くような街なかで演奏すると、風景も全く違って見えましたよ。お客様も、旧コマ劇場前での演奏が珍しかったことと思います。あと、風がびゅーびゅー吹いていたのも楽しかった。



mixiのトップページによると、この冬、高円寺にトーチが立ち上がっているそうです。トーチといえば、私にとってはこの曲です。


トッド・ラングレン 「トーチソング」
http://www.youtube.com/watch?v=4Dckovc3-NU

冬の夜、みんなで泣こうぜ。



I will bear my cross
I will bear your cross too
I will pine forever
I will torch on for you
I will carry my torch for you

"I will carry my torch for you" = 片思いする という意味だって。面白い言い回しだね。「トーチソング」が一般的に失恋を歌ったものとされているから、この曲もまぁいわれてみればそうかな、と思ったのは最近のことで、それまでずっと違う内容だと思っていました。君のもとへ希望の光を運んでいくから一緒に生きようぜ、みたいな意味だと思っていました。でなければ、どうして十字架なぞ背負わなければならぬのか。

トッド・ラングレンの音源は決して音質が良いほうではないと思うし、歌だって激ウマじゃないけど、曲の良さと気持ちの入った演奏に、いつも心うたれます。気持ちが音楽になって吹き出してくる演奏。「音楽はやっぱり音質が良くなくちゃダメだよ」なんていう言い方には、まったく納得がいきませんし、ライブPAという過酷な条件下で素晴らしい演奏を聴けたこともあります。トッドちかいうち日本に来て欲しいな。お願いトッド!