作曲家・富山優子 音に言葉

日々之音楽・思考・言葉

水鏡花

水鏡花 うかぶまばたき


昨日は雑誌「キーボード・マガジン」の会社に伺いました。ニューアルバムのインタビューを受け、紹介記事を書いていただけるのです。ありがとうございます。「キーボード・マガジン」といえば鍵盤人必読!みたいなところもあり、私自身も1979年創刊号からのバックナンバーを図書館で借りて読みまくっていた時期がありましたので、今回の取材はとても嬉しかったです。
ライブにお越し下さったお客様はおわかりのように、私は自分のことを話すのがとても不得手でいつもライブMCでは苦労をしているのですが、やはり取材でも上手には話せなかったです。音楽的生い立ちからなにから、たどただしくも色々お話をさせていただきました。言葉は拙いですが、文字になったとき熱意だけでも伝わっていると嬉しいです。
帰りがけは、自分にガッカリしながらもイタリアンレモンラーメンを食べて帰りました。



いつも少しだけおさまりの悪さを感じ、いつも少しずつ追い立てられている。焦ってはならないと思う焦りに、感覚がじりじりと焦がされる。安心を願うわりには安心を知らず、安心を安定と思い込み嵌まりかけた途端に逃れようとする。関わりを求めながら関わりに怯えているあなたの心は壊れやすく、少しのことにも敏感に反応する。そのくせ時にひどく冷淡で、突然に無関心を装ったりもする。それが私たちの生きる時代だとは!


というようなことを、朝の電車に揺られながらぼんやりと思いました。
あなたの顔が私の顔のように見えてくる。あなたの目の中に映り込んでいる私の顔は少し疲れている。たたえるわずかな水は、私の言葉でさざなみをつくる。私がさざなみか、あなたがさざなみなのか。