作曲家・富山優子 音に言葉

日々之音楽・思考・言葉

ちゃんと言ってほしい ちゃんと言いたい 音楽で

「かっこう」の絵、家に来てます。


音楽が聴きたい!
家にいられるの、久しぶり。

‪Genesis - The Lamia‬
http://www.youtube.com/watch?v=tJ3eGROTtq0

音楽は全くふしぎなもので、今まで何とも思わなかったものに突然に心を打たれたり、ライブで思いもかけない演奏が聴けたり、受け手も担い手もお互いに不定形なかたちをとるコミュニケーションです。

Peter Gabriel - Here Comes The Flood‬
http://www.youtube.com/watch?v=Ww9JS8dJ9fY

そこには、お客さんと演奏者の当人どうしが世界をどんなふうに見ているのか、が如実にあらわれる。
世界をシンプルに見たい人は、シンプルに歌い鑑賞する。
世界の何かに憧れている人は、憧れと同化しようとする。
世界と仲良くしたい人は、仲良くなれるように振る舞う。
世界を嫌っている人は、突き放して接する。
世界に優しくされたい人は、甘えてくる。
ここでいう世界とは、そう、あなた以外の人のこと。

プレイヤーとリスナーの思いが一致したとき、それは伝わったことになる。
一致しなければ、伝わったことにならない。
ここが難しいところだ。
心の一致は、いつ起こるかわからない。ライブを見て何日か後に意図がわかることがある。たまたま目にした動画が今の雨模様にぴったり一致して、意味を増幅することもある。音楽にかぎらず美術も文学も、やんちゃ坊主みたいなものだ。なかなかなつかず強情なわりに、ふとしたきっかけて仲良くなれる気がする。そしてまた気まぐれに走っていってしまう。

私自身、これからも沢山の音楽と出会うだろうし、沢山の人に出会うのだろう。音楽が日常を彩ってくれる。音楽に元気をもらう。ここでいう音楽とは、そう、あなた以外の人のこと。