作曲家・富山優子 音に言葉

日々之音楽・思考・言葉

私の骨肉音楽集

子供の頃に死ぬほど聴いてた曲。カセットテープに録音して、睡眠前にはエンドレス。

リヒテルの弾く、バッハの平均律 全曲

Richter Bach The Well-Tempered Clavier Book BWV 846 - 893.wmv & bonus

いまカセットテープが聴けないので、もう長い間聴いてなかったのを、文明のおかげで久しぶりに聴けた。

聴いてみると、細かいフレージングや、ピアノがフォルテになってオーバーゲイン気味にキラッと鳴る箇所とか、固い音色の箇所とか、ペダルの雑音まで、こわいくらいに無意識で覚えてる。ていうか以前に聴いていたものにかなり近く聴こえる。ユーチューブの音質はすごいね。
自分のピアノっていう楽器に対する姿勢や、フレーズの組み立て方や、歌わせ方のほぼ全部が、この中に入っているので、ちょっと恥ずかしくなる。
曲によっては、全然違う解釈だなーって思うのも今ではあるんだけど。

ピアノの音色といえば、この音。今知ったけど、ベーゼンドルファーなんだって。
そっか・・・自分が演奏するとき、なんでピアノらしい音がしないんだろうと思っていたら、そういうことかぁ。
ベーゼン弾きたいな〜。



そういえば子供の頃に習っていた先生ちのピアノも、ベーゼンだった。
むちゃくちゃ重いタッチのピアノで、大人がたっぷり弾けば良い音がするんだろうけど、子供にはアレ、無理でっせ。指が折れそうだった。
桐朋音楽大学の付属音楽教室で習っていて、年に数回は音楽大学の中でピアノ試験があった。そのピアノがまた重いタッチのピアノだったから、そういう関係もあるのかな。家ではソフトペダルを踏んで強く弾き、地道に指を鍛えていました。そうまでしないと、弾けなかった。


そんなこんなで、バッハを聴きながら年越しに臨みたいとおもいます。
バッハよいつもありがとう。