作曲家・富山優子 音に言葉

日々之音楽・思考・言葉

山ノススメ

高尾山には幾つものコースがあり、いつかは全てのコースを巡ってみたいと常々おもっていた。

 

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目が覚めると気持ちのよい快晴で、急に外に出たくなったので高尾山へ行ってきた。

ケーブルカー駅から薬王院を経由して山頂まで行く1号路は舗装されたスタンダードなコースで、何度か通ったことがある。今回は駅から吊橋を渡る4号路を抜けて、山頂周辺を1周する5号路に入った。山道をゆく人は少なく、山の陰で寒かったが、そのぶん静かで考え事が捗った。山の静けさは、耳が洗われるようで気持ちがいい。

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おかげさまで、今年一年取り組みたいことや段取りなどが整理されて見えてきた。やりたいこと・やるべきことが多すぎて若干パニックを起こしそうになっていたが、ようやく活動を始められそうだ。困ったら山へ行くに限る。

山頂では、持参したバーナーで湯を沸かしてスープを作った。これがやりたくて山に入っているようなものだ。今年はもう少し規模を拡大して、キャンプごはんを作ってみたい。が、お湯が沸いてすぐにガスがなくなってしまった。どうかガスの残りが分かるようにしてほしい。

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4号路→5号路と行っても短いもので、ゆっくり散策しても1時間半ほどで終わってしまう。物足りなくなり、奥高尾と呼ばれている方へと進んでいった。小仏城山あたりまで行ったら満足するだろうと、ずんずん進んでいくにつれ、かなり勾配が急になっていく。人もまばらで少し不安になってくると、30分ほどで城山茶屋に到着できた。ここではたくさんの人が調理道具を並べて煮炊きをしていた。ここに来れば本格的に煮炊きが出来るようだ。スープを食べ尽くしガスも切れた私は、冷たくなったペットボトルのお茶をゴクリと飲んで、賑やかな炊事場を遠くから見ていた。

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来た道をそのまま戻るのもつまらないので、途中から林道へ入る。これが多少の誤算だった。私の行きたい稲荷山コースへと続く道だと書いてあったのだが、どれだけ進んでも次の目印が見えない。あたりには誰もいない。せっかくだから大声で歌う。かれこれ1時間ばかり歩き続け、ようやく人のいるコースへと戻ることができた。まだまだ陽のある時間帯ではあったけれども、誰も居ないし日陰は寒いし心細かったなぁ。

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下山したあとは参道に面した和菓子屋で温かい高尾まんじゅうを食べ、高尾山口駅前の極楽湯にいつまでもダラダラと入っていた。女子大生のグループが、デブだデブだ体型が朝青龍だと大騒ぎをしている。じきにそんなことも気にならなくなるだろう。山は静かに日暮れを迎えた。

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