作曲家・富山優子 音に言葉

日々之音楽・思考・言葉

ありがとうございました。12月22日は富山優子トリオ@優子の音楽実験室その4 でした。

冷たい雨の降る日曜日、年末の忙しい時期にもかかわらず、沢山のご来場まことにありがとうございました!
3時間弱と長丁場の演奏はとても楽しかったので、あっという間に終わってしまって今は少し寂しいです。


年に1回”実験室”と名づけて、他にはない音楽的内容を試みるこのシリーズ、今回は富山優子トリオの3人で臨みました。

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【セットリスト】
[1st]
1.Intro
2.よろこびの種
3.ホントのワ・タ・シ
4.レアリテ
5.実験1
6.ぜいたくな穴
7.ワンダーワールド
8.Walkin', Walkin' Dream
9.光のトレモロ

[2nd]
10.Click,Flick,Days
11.JOKER
12.ハイデリッヒ
13.揺り舟
14.実験2
15.わたしたちは、たった、ひとりだ。
16.Lunch of Hummingbird
17.永遠を観る子供たち
18.羊は列車から降りて
en.またね

実験曲:War and Water
SE1:    I am Robot and Proud
SE2:    払沢の滝
SE3:    滝からの川→南秋川

 

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実験1では、あらかじめ演奏者に渡しておいた譜面をもとに、演奏会場で初めて音を出して合わせました。
曲の資料を目にしたとき演奏者の脳内には、人によって異なる演奏イメージが浮かぶことと思います。それらを持ち寄って摺りあわせる作業を通常はリハーサルで行うのですが、今回は作業過程を舞台上でお客様に提示しました。

実験2の開始前には実験1の考察を行い、曲の構成を修正しました。結果、全体がすっきりとまとまり、演者それぞれも1回目より余裕を持ってソロパートを担当できました。

実験の最終考察です。このリハーサル過程を第三者の居ない個室で行う場合と、今回のように観客の目を意識して行う場合では、後者のほうが収束スピードが速いように感じたのですがいかがでしたか。もしかしたら誰かに見られて仕事をしたほうが、結果の出るスピードが速くなるのかもしれません。(迷いの余地が無いので、結論を速く出さざるを得ないのかも)
スピードとクオリティは必ずしも比例しないとは思いますが、ひとまず今回の実験での気づきポイントでした。

 

アンコール曲では、被りましたー

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ベースの上田さん、ドラムのよしじまさんとの演奏は、2015年11月に今回と同じ場所で始まりました。そのときの写真は、今でも自室に飾ってあります。今回の写真と並べてみると、メンバーそれぞれ4年間が感じられるような、良い写真だなと思います。

 

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今までは一人で実験室に入っていましたが、今回初めてトリオで実験できたのも、この二人との間に今まで蓄積されてきた信頼関係の賜物です。一緒に演奏できて本当に良かったと思っています。これからも、引き続きよろしくお願い致します。

そしてなにより、このような実験に最後までおつきあいくださったお客様の皆様、本当にありがとうございました。全員分の立派なお花まで頂戴して、恐縮しきりです。来年も開催することができたら、そのときは是非とも宜しくお願い致します。
知的好奇心に富んだ企画で今年を締めくくることができて満足です。一年間、色々な場面の音楽で繋がってもらえて、嬉しかったです。ありがとうございました。

 

また来年も音楽で繋がりましょう。

良いお年をお迎えください。

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