作曲家・富山優子 音に言葉

日々之音楽・思考・言葉

同窓生に会ったよ

いま自分の活動している範囲がクラシックではないからなのか、演奏の現場で同じ音楽大学の出身者に出会うことは今まで殆どなく、割と寂しい思いをしていました。
するとなんと先日のライブで、出演者のサポート演奏をしていたピアニストが、同窓生の保坂修平さんだったのです!

保坂さんは事前に私のアルバム『フォーマルハウト』をチェックしてくれていて、気に入ったと連絡をくれました。大変嬉しかった…嬉しさのあまり、当日のライブでも演奏しました。タイトル曲。喜んでもらえてよかった。

 

演奏後、ごはんを食べに行ったときの自撮り

(保坂さんも軽く盛られています)

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保坂さんのエレガントな身振りや穏やかな話しぶりを見ていて、ふと、ああそうだ芸大生ってこうだった、と懐かしく思い出したのです。品があって、知識が深くて、どことなく自分に自信を持っている。当時は皆若いし、クソ生意気で野心に溢れていて、好き勝手に生きていた。しかしあんまりがっつけない品のよさがある。いま知っている同窓生の近況も情報交換したところ、やっぱりみんな個性的に活動しているようだ。名前が出るたびに思い浮かぶ、それぞれの濃ゆ~いキャラクター。時間を経たところで、芸大時代に強化された伸ばし放題の個性は消えるはずがない。変わらず変人を貫いているようでなにより、とゲラゲラ笑っていたところ、私と保坂君は在学時代に話したことがなかったそうだ。こちらは面識があったつもりなので、軽くショックである。それでもこのように出会ったらすぐに打ち解けてしまうのは、ミュージシャンの性質か、同窓の気安さか、それとも変人同士のシンパシーか。なにはともあれ、ライブも含めて楽しい夜でした。
本当はもっと、同窓生に会いたい。「卒業生の知人」と名乗る人は実に多いのですけど。