作曲家・富山優子 音に言葉

日々之音楽・思考・言葉

会いたい人がいる

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近所の花屋で

 

3月8日は国際女性デーである。1904年のニューヨークで、女性労働者が婦人参戦権を要求してデモを起こしたのが始まりとされており、1975年からは国連が加盟国に対し、女性の社会参加の環境を整備するよう呼びかける日となっている。イタリアでは日頃お世話になっている女性に、感謝を込めてミモザの花を贈る習慣があるという。ちょうど現在も街中の花屋で、黄色くて小さく丸いミモザの花を見ることができる。とてもかわいらしい。

今年の3月8日は、おばあちゃんの7回忌にあたる。亡くなってから早くも6年が経った。亡くなったときは本当に悲しかったし、この6年間に体験した沢山の出来事をおばあちゃんに直接話せないのが、今でも残念だ。何かあったとき心の中で相談や報告していることを、今年の命日はお墓の前で直接話しかけてみよう。

物理的に遠くに住んでいたので、存命中はできるだけ毎年、何か機会をつくって会いに行っていた。しかし当時の向こうは田舎町、することもなく段々と退屈してくる。特に夕飯後などに見たいテレビ番組もない場合、自分のパソコンでインターネットを熱心に閲覧していた。しばらくするとおばあちゃんがやって来て、興味ありそうでもあり少し寂しそうな口調で「そんなに面白いの?」と訊ねてきたことが今でも忘れられない。おばあちゃんにしてみれば、自分との時間を放っておいてでも皆が夢中になっているインターネットというものに、興味もあって自分も使ってみたいと思っていたのだろうか、そんなことよりたまにしか会えない自分と話をしてほしいと思っていたのだろうか。今でも思い出すたびに気持ちを想像して、胸がぎゅっとなる。

おばあちゃんにミモザの花束をあげたかった。今までの感謝を込めて、花言葉も一緒に。幾つかあるミモザ花言葉で好きなのは、感謝、センシヴィティ(感受性・思いやり)、堅実、優雅。どれも彼女にぴったりだと感じる。お茶やお花を愛し、稽古と礼儀を欠かさず、日々の暮らしを大切にしていた後ろ姿を、今でも懐かしく思い出すのです。

次の3月1日は、アヤコレットさんにお誘いいただき昼のライブに出演します。その日はご来場者にミモザのミニブーケをプレゼントしてくださるそうです。アヤコレットさんの粋な計らいと、命日との巡り合わせが嬉しく、とても温かい気持ちでその日を待っています。

 

3月1日(日)
神保町 試聴室
ミモザの咲く季節~日曜日の昼下がり 二人のピアノ弾き語り


開場 / 開演
13:30 / 14:00

出演
富山優子 / アヤコレット

料金
予約3,000円 (1drink、スナック込)
※ご来場特典 ご来場下さった方にミモザのミニブーケプレゼント


予約・お問い合わせ
神保町試聴室
〒101-0065 東京都千代田区西神田3-8-5 ビル西神田1階


アヤコレットさんの素敵な企画にお誘いいただきました。
お昼のライブです。

 

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お花が好きだったね