朝から猫と一緒に家の中をウロウロしたり、イラストレーターをいじったり、新曲を進めたりしていた。
外は雨。薄曇り。
休みだから出かけなければという思い込みも発動せず、家の中でひたすら己と向き合う静かな時間。
・・・この時間が好きすぎるっっっ!!
もちろん外に出て人と関わったり、演奏も好きだけど、それ以前に何十倍もの思考時間があるからこそ交わりの時間が輝きを増す。
家にいる利点は、好きな時に好きな音楽を聴いて、もしくは聴かないで思考する時間に、アロマやお香を楽しめること。
音や香りって侵襲的で、周りに迷惑をかけてないか、もしくは周りから刺激を受けてしまう性質の人も多いんじゃないでしょうか。
アロマが高じてお香へ関心が移り、最近はお香の炊き方を何種類か学んだ。
今やってみたいのは空薫(からだき)という方法で、お香に火をつけるのではなく、炭を起こして灰をあたため、練香や香木を間接的に温めて香りを出す。これなら煙が発生しない。
この方法には、祖母が茶事で炉の中に練香を入れて良い香りを漂わせていた思い出がある。
まずは手始めに、期限が近づくメルカリ300ポイントを使って香木を買ってみた。香木には基本的に3種類しかなく、伽羅・沈香・白檀という。名前が一番かっこいいので、まずは伽羅のチップを買った。どうせこのあと全種類買うだろう。
まだ炭や灰を持っていないので、まずはアロマ電器ポットに直接チップを乗せてみた。少し酸っぱいような香りがした気がしたが、全然香らない。なぜだ?
アロマオイルに比べて、香木の揮発温度が遥かに高いからのようだ。それはそうか。木だし。
私の好きな、フランキンセンスという樹液の塊みたいなのがあるんだけど、それはなんと揮発温度が300度以上。
専用の方法があるのだ。なるほど・・・。
ネットで調べ、USB充電式の電気香炉を見つけた。これなら320度まで上げられるらしい。
まぁいずれ買うんだろうけど、まだ時期尚早である。どうせなら、もっと原始的な方法からやってみたい。
そこで試すことにしたのが、空薫である。専用の香炉が必要と思っていたが、お香で有名な松○堂のウェブサイトから飛んだYouTubeの解説では、そばちょこなど陶器であれば何でも良いらしい。あとは灰と小さな炭があれば、すぐにでも出来そうだなと思った1分後には通販で灰と炭を注文していた。罪なネット社会。
先日読んだアロマテラピーの本が、大変面白かった。いわゆる精油のみならず、香木や樹液の塊に至るまで、ありとあらゆる自然由来の香りを解説していた。そうだよね、アロマや香水って、もとは自然界に存在する香りを抽出したり模したりしているんだよね。だとすると、自分が好きな自然の香りは「森の中」はもちろんのこと、「雨の降り始め」とか「海の近く」とか「ねこのお腹≒干した布団」とかで、それらを調香することは出来るのか?もしくは、まだ嗅いだことない良い香りって、もしかして存在する?
香りと音楽のことを文章で頑張って書こうとするのは、大変むつかしいけど好き。