作曲家・富山優子 音に言葉

日々之音楽・思考・言葉

崩れすぎないように。

夏至を過ぎたら陽射しがすっかり夏みたい。辛い季節の到来だ。夏は毎年死亡決定。おそらく、日陰でネコのようにだらりと伸びてガリガリ君を食べています。


スピーカーケーブルを作ってもらった。
そもそも手先がおそろしく不器用なくせに電気工作への興味は凄く有り、以前にファズを作ろうと思い立って秋葉原で部品を集めて回路を作ったのだが結局ファズらなかった、という経験の持ち主であるわたしは、ケーブルをむく作業から失敗を繰り返し、どんどん短くなるケーブルを見るに見かねられて結局、殆ど作ってもらった。
半田づけをぼんやりと見ていたら、あれはとても昔、小学生の頃に父親が半田ごてを持って何かしらを作っていたのを見ていた光景が突然にフラッシュバックした。おそらくオーディオの某かを直していたか作っていたか・・・お店でうっている機械を作ったり直したり出来るなんて男の人はすごいなぁ、といたく感動したし、今でもそう思っている。というか、電子工作もしくは情報処理のテクを見せられるとそれだけで男前度がドーンとアップするのでずるい・・・、と今は思っています。

でだ。スピーカーケーブルを変えたらやっぱり音が良くなって、そうか、そういうことか・・・こうなってしまった以上、良い録音を作らねばなるまい・・・と気が引き締まりました。



The Skatalitesのアルバム「Free Soul Flight To Jamaica」より"Guns Of Navarone"
http://www.youtube.com/watch?v=Bczs6vS5nNM&feature=PlayList&p=83D43CBC94CED5EA&index=0&playnext=1

イントロのドラムが好きで、そこばっかよく聴いてた。CD音源に慣れてしまった耳にとっては、若干テンポが遅くピッチの低いYouTubeのコレが新鮮に感じた。今にも転んでしまいそうで可笑しい。
ユーモアは音楽の良きパートナーになれると思う。ほんの少しで良い、ほんの少しの可笑しなことが音楽をよりチャーミングに見せてくれることがある。異形や特殊や狂気や傲慢や見せ物ばかりじゃなくて・・・不気味に肥大化したショーを見せ物として楽しむのは割と簡単だから、安定した演奏を少しずつ崩していくのが面白いなといまは思っている。崩れすぎないように。