作曲家・富山優子 音に言葉

日々之音楽・思考・言葉

ありがとう 佐奈枝と2マン@武蔵新城カフェハット

満員御礼でしたね!
リハ中のさなえを背後から狙い撃ち

佐奈枝さんのこと、今まで「佐奈枝さん」って呼んでたんだけど、接しているうちに「さなえ」と呼びたくなってくる。何故だ。さなえって感じがする。
写真を見ておわかりのように、カフェハットは天井が高くてアコースティックの音響がよさそう。わしらの曲がどう聞こえるのか楽しみだ…。




【本日のセットリスト】
オープニングアクト さなえとゆうこで「トルコ行進曲
☆富山ソロ
1.虹
2.シノバズ
3.夕立
4.サイレン
5.魔法の言葉
6.Hossanna〜ホザンナ
7.吾子(あこ)
8.私の望み
☆さなえとゆうこで「のこと」(富山曲)
☆佐奈枝ソロ
☆さなえとゆうこで「夕暮れは君の匂い」(佐奈枝曲)

今日のソロは、自分の2枚組アルバム「僕らの時代」のDISC2から演奏しようと決めて、8曲をやりました。年始のワンマンには、これを24曲やると決めたのだ。まだ3分の1…。

さなえちゃん、上手にお客さんを盛り上げてましたね。W受賞ならぬWおめでとうに観客も沸きました。着実に大人の階段を駆け上がっているわね。

私は本日11/13、無事に何十回目かの誕生日を迎えました。佐奈枝ソロの前に、さなえがしきりに「イブですイブ」というので何のことだろう、と思いながらパスタをムシャムシャ食べていたら、ハッピーバースデーの曲そして蝋燭の点ったケーキが目の前に現れた!嬉しいサプライズ!ありがとうさなえ、生まれて初めてライブ中に祝っていただきました。

ありがとうございました!次の年も発展しつづけます。よろしくお願いします。



私はいつも、目の前の世界に驚いている。ライブで出会う初めての人たちの様々な反応に目をみはる。いつもいつも、初めて目を開けたときみたいに世界が見えて、知らない国に来たみたいな気持ちで、良く知っているはずの自分の音楽さえ流動的にふたしかで、そのときどきでお客さんと一緒に新しく作りなおそうとする。お客さんと同じ気持ちになれて初めて、私はそのライブの国籍を得る。
音楽活動を通じて出会う沢山の人の中に居て、いろいろなことを感じる。今は音楽の準備をしているほうが長くてライブはあっという間に慌しく終わるのが常なので現場では考える時間も無いんだけど、あとになって振り返ると、沢山の人たちと音楽で随分と仲良くなれているなぁと思う。音楽がなければ多分、こんなにも沢山の人と一気に仲良くなるのは難しい。
毎回毎回、始めましての人の前で演奏するのが、最初はすごく怖かった。
でもいざ人前に出てみると、音楽を聴きにきてくれている人はとても好意的で、私の音楽に入ってくれようとする。だからもっと力を出したいと思って演奏すると、なんだろう…同じ時間の中で知らない人同士の距離が一気に縮まるような、そんな良いライブになった時には本当に、音楽で良かった、自分にとって音楽でなければこんな時間は貰えなかった、と思って私に音楽を教えてくれる人たちに感謝をする。演奏中は体力も気力も使うので張り詰めていたものが、終わった途端にほどけて、さっきまで演奏していた自分を別人のように遠くから眺めている。そして時にパスタを食う。
なんだろ…もっとずっと若い頃に感じたような承認欲求でも自己顕示欲でも上昇志向でもなく、音楽をもっと良いものにしてお客様と共有したいというただそれだけの、シンプルな気持ちが残りました。ポール・マッカートニーのライブ映像を見るとやっぱりそうなっているもの。たった一人の中から音楽の萌芽が出てきて、演奏者に伝播して、お客さんで増幅されてポールに戻ってくる、循環して増えていくあのかんじ。音楽ライブの形態が既に確立されているのは好都合、みんなでもっと色々な世界に行けるよ。行ってみようよ。

ていうか、音楽ってやればやるほどおもろいな!もっとやりたい。

ありがとう。これからもよろしくお願いします!富山優子