作曲家・富山優子 音に言葉

日々之音楽・思考・言葉

日々之日記 8月12日

暑さと疲労に苦しむ。

今日までにやらねばならぬ事々が粗方出来たのは良かった。

ほうほうの、ていで、夏とすれ違う。

 

メロンバーいただき

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夜に秋の虫の声を聴けるようになったのが嬉しい。

春の鳥のさえずりと、秋の虫の声が大好きだ。

木の葉ずれの囁きや、雨の滴りや、潮騒の響きも好きだ。

自然の音は、たいがい好きだ。

 

ものを作るのは時間がかかる。

あれこれ想いを巡らせたり、本や映画を観たり、断片を書きとめたり、演奏してみたり、寄り道をしたり、まとめようとしたり、ほどけたり、即興してみたり、楽譜にまとめたり、細部を直したり、段々まとまってきたと思ったらまたほどけたり、それの繰り返し。

曲を作って、歌詞を作って、練習をして、ライブをして、推敲して、練習をして、録音をして、編集をして、それらの過程を経て人に聴いていただけるまでには、私の場合はすごく時間がかかるし、そうやって丁寧に作ったものを発表していきたい、と思うほどまた更に時間がかかる。

なんでこんなに時間と手間がかかるのだ、自分がスロウなだけ?とイライラウンザリしたこともときにあったが、こういうやりかたでも自分は良いかな、と最近は思ってきた。

 

素晴らしい演奏、大好きな音楽、この世には既に山ほど溢れているから、自分が作らなくても別に誰も困らない。けれども、作り続けないと自分を保てない種類の人間だから、こればかりはどうしようもない。本能と同じ。

 

生き延びるために、作る。

たぶんこのあとも、きっとずっと、ジタバタしている。